深夜特急1・2を読みました
(2020-09-12)
この本、セミリタイアの旅行好き界隈では結構有名なようで、
恥ずかしながら僕はまだ読んだこともなかったので今回図書館で借りて読んでみた。
普通に楽しく読めたね。
1と2では香港からシンガポール到着までなのだが、このあと6まであるらしいのでそれも読んでみたい。
ただ、この内容はもはや「時代劇」と言っていい。
今の旅行でこのようなわくわく冒険譚は無い。
宿はどうしよう?交通手段は?と右も左もわからない状況からたまたま行きずりの人と話すうちに情報が得られたリ、怪しい場所につれていかれたり、
その中でまた新しい出会いやトラブルがあったり。。。
僕も20代のころ、今から20年以上前はこんな旅をしてたよ。
僕の世代で20代前半にひとり旅をしたことある人ならたぶん皆そうだと思う。
当時はスマホなんてもちろん無いし、ネット環境もようやく出始めたかどうかくらいで大した情報は無かった。
この小説で描かれているような旅の風景がまだギリギリあった。
少々危険な目にもあったけど、それも後から考えたらいい思い出。
それが今やどうだろう。
ホテルは?→スマホでチェック
交通手段は?スマホでチェック
食事は→スマホでチェック
全部ネットで終了。
トラブルにもあいようがない。
この小説のような面白いストーリー展開はしたくてもできないのだ。
昔の旅行が、空白に自分で好きなように物語を書いていく事だとしたら、今の旅行はもうほとんど出来上がっている話に一部空いてる箇所があって、そこに正解の固有名詞を書き込むようなもの、その正解ももちろん教えてもらえるからそれを書くだけ。
交通手段もホテルもレストランも全部最安値だの快適だの正解が事前に分かっていて、それを消費するだけ。
これじゃーつまらない・・・と言ってしまうとただの懐古主義か。
もちろん今の旅行にも良さはある。
なんといってもそのネットの進展のおかげで間違いは無くなりコストは下がり、とても快適になった。
たぶん旅の質が変わったんだろう。
以前の旅は変化とか驚き、感動、時にはトラブルすら経験として得に行くものだったが、
今の旅は安くていいものを消費しにいくことなのだ。
ネットで情報を得て最安値のLCCで飛び、間違いのない宿に泊まり、間違いのないレストランで食事する。
それはそれでいいか。
今でも当時と同じ旅をしようと思えば、あえてスマホを持たずネット環境に接することなくやることもできるが、それは意味がない。
いざとなればいつでもネット情報を得られるという安心感があってのそれはやはり微妙に違うし、街で会う人に話しかけたらその人たちがスマホを持っちゃってるしね。
自動車が走りまくってるこの時代にあえて馬で旅をしようというのと同じだ、いざとなれば救急車が来てくれる現代社会でそれをやっても茶番なだけ。
つまりあの時代の旅は、やはりあの時代にしかできないものなのだよね。
若い時にあちこち旅に行ってて良かった。
おそらく今の時代も、このあと20年後30年後からしたらとても古い時代になるわけで、今、現代でしかできない楽しみをしっかりやっておけばいいんだろうなと思う。
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恥ずかしながら僕はまだ読んだこともなかったので今回図書館で借りて読んでみた。
普通に楽しく読めたね。
1と2では香港からシンガポール到着までなのだが、このあと6まであるらしいのでそれも読んでみたい。
ただ、この内容はもはや「時代劇」と言っていい。
今の旅行でこのようなわくわく冒険譚は無い。
宿はどうしよう?交通手段は?と右も左もわからない状況からたまたま行きずりの人と話すうちに情報が得られたリ、怪しい場所につれていかれたり、
その中でまた新しい出会いやトラブルがあったり。。。
僕も20代のころ、今から20年以上前はこんな旅をしてたよ。
僕の世代で20代前半にひとり旅をしたことある人ならたぶん皆そうだと思う。
当時はスマホなんてもちろん無いし、ネット環境もようやく出始めたかどうかくらいで大した情報は無かった。
この小説で描かれているような旅の風景がまだギリギリあった。
少々危険な目にもあったけど、それも後から考えたらいい思い出。
それが今やどうだろう。
ホテルは?→スマホでチェック
交通手段は?スマホでチェック
食事は→スマホでチェック
全部ネットで終了。
トラブルにもあいようがない。
この小説のような面白いストーリー展開はしたくてもできないのだ。
昔の旅行が、空白に自分で好きなように物語を書いていく事だとしたら、今の旅行はもうほとんど出来上がっている話に一部空いてる箇所があって、そこに正解の固有名詞を書き込むようなもの、その正解ももちろん教えてもらえるからそれを書くだけ。
交通手段もホテルもレストランも全部最安値だの快適だの正解が事前に分かっていて、それを消費するだけ。
これじゃーつまらない・・・と言ってしまうとただの懐古主義か。
もちろん今の旅行にも良さはある。
なんといってもそのネットの進展のおかげで間違いは無くなりコストは下がり、とても快適になった。
たぶん旅の質が変わったんだろう。
以前の旅は変化とか驚き、感動、時にはトラブルすら経験として得に行くものだったが、
今の旅は安くていいものを消費しにいくことなのだ。
ネットで情報を得て最安値のLCCで飛び、間違いのない宿に泊まり、間違いのないレストランで食事する。
それはそれでいいか。
今でも当時と同じ旅をしようと思えば、あえてスマホを持たずネット環境に接することなくやることもできるが、それは意味がない。
いざとなればいつでもネット情報を得られるという安心感があってのそれはやはり微妙に違うし、街で会う人に話しかけたらその人たちがスマホを持っちゃってるしね。
自動車が走りまくってるこの時代にあえて馬で旅をしようというのと同じだ、いざとなれば救急車が来てくれる現代社会でそれをやっても茶番なだけ。
つまりあの時代の旅は、やはりあの時代にしかできないものなのだよね。
若い時にあちこち旅に行ってて良かった。
おそらく今の時代も、このあと20年後30年後からしたらとても古い時代になるわけで、今、現代でしかできない楽しみをしっかりやっておけばいいんだろうなと思う。
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